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『色染のカドルエイク』感想

冬の凍える音を聞きながら、思い出すのは深き秋。
冬コミで入手しました本作『色染のカドルエイク』は秋を舞台にした作品です。
冬なんて苦手だ秋に戻ってくれー、と懇願しながら本作をプレイしていこうと思います。
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タイトル画面。紅葉が美しいですね。昨年は紅葉を見に行くのを忘れていました(私事)。





物語は夏休みが終わり、二学期になったところから始まります。
主人公である弓月翔は姉が帰ってくるということで喜んでいました。
そして姉と再会し、街を巡ったりするのですが、
姉弟ではなく恋人だと錯覚してしまうほど二人は可愛いです。

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それからは大きなイベントがあるわけではありませんが、
主人公の生活にすんなりと女の子達が関わってきます。
等身大というのでしょうか、ハプニングがなくても
イベントを起こして交友を深めていく過程を描けるのはすごいなと。
地の文も情緒溢れているので主人公が詩人に見えるのも一度や二度ではありませんでした。


「一緒に暮らさないか」という話を持ち出されてから話の雰囲気が変わっていき、
紅葉が散っていくような寂しさと切なさに包まれていきます。
女の子達と近寄るのも緩やかで、思いを確認するのも緩やかで。
このままゆったり終わるのかと思ったらまさかあんなことになるなんて……と続きます。



「木の葉の色が変わっていくように、人の心も変わっていく」
そんな主題を込められているような温かい作品でした。


気になるところがあるといえば、モノローグが多くて話が止まりやすくなっているところでしょうか。

互いに惹かれていく過程は納得がいくほど丁寧に描かれているので、
心情重視の方におすすめです。





<以下、ネタバレを含むので反転>
・ひなのルート
 ひなのがあんなことになったあと、翔は最初に「逃避」という行動をとります。
 学校に連れて行ったのも「現状への逃避」=「日常への回帰」によるものではないでしょうか。
 最終的に和解をして、これから一緒に歩いていこうというのが素敵でした。
・紫苑ルート
 紫苑は交流を求めている、と翔は気付き、彼女の気持ちを受け入れます。
 似た境遇というのは互いを慰めあうことが多いと思いますが、
 翔は前向きなので紫苑を励ましていく感じでした。二人ともいい子や……。
 違和感を覚えていき、その違和感の理由がわかったところなんて素晴らしかった……。
・鈴ルート
 このルートで、なぜ翔は姉と父親と離れ離れになったのかという理由が明らかになります。
 親がいなくても子は育つんや。
 親がいなくても強く育とうとする子供達に拍手を送りたい。








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[ 2015/02/09 19:33 ] 同人シェアゲーム | TB(0) | CM(0)